READ ME by ペットハウスプリティ


犬の交配について


「子犬を産ませてみたい」「子孫を残したい」「ブリーダーになってみたい」


前置きとして注意していただきたいのは、あくまでも一般的な内容ですので、
どの犬もこれに当てはまるかどうかはわかりません。

まず犬の発情ついて記述しました。
特に文献などを見ながらではなくブリーディングの私の経験だけですから
間違いがありましたらすみません。


■ メス犬には通常1年間に2回発情期(生理)があります。
 犬のことを知らない人のために書いておきます。犬の生理は1ヶ月に1回じゃなくて半年に1回です。
それから「この子(オス)今発情期なのよ〜」と勘違いしている方がいますが、オスに定期的な発情期はありません。
オスは人間と同じように「いつでも発情できる状態」にあります。
オス犬はメス犬の発情期に出るニオイ(フェロモン)に反応して発情します。
■ 発情期の体の変化はどうでしょう。
 体の中ではどんなことが起こっているかはわかりませんので外見で見える範囲でですが、発情期に入るとまず陰部が大きく腫れたようになって、そのうち陰部から出血します。(「生理」が始まったということですね。)出血は最初は濃い鮮血が時間と共に水を混ぜたようにだんだんうすくなってそのうち無くなってしまいます。無くなると大きくなった陰部もしだいに小さくなって普通の状態に戻ります。(妊娠している場合は大きくなったままで、出産するまでもとに戻りません。)
■ 発情期は行動上どんな変化があるのでしょう。
 生理(出血)が始まったくらいから、メス犬はオス犬を呼び寄せるような行動をとりはじめます。オス犬はお散歩時よく電柱などにオシッコをかけます。いわゆるマーキングですが、メスもこの時期は特にマーキングをするようになります。家の中やお散歩時に「私はここにいるのよ」とオシッコを数回場所を変えてするようになります。この時期のオシッコにはフェロモンが分泌されていますので、オス犬はこのニオイに釣られて寄ってくるわけです。オスに出会うとメスは、おしりをオスに向けて、陰部が見えやすくするために尻尾を横に除けて陰部を上に持ち上げます。「受け入れOKサイン」です。
その時期になってくると出血も無くなって、陰部も小さくなってくるくらいにはこのオスを呼び寄せるためのマーキング行動は無くなってきます。
■ 交配はこの発情期のいつごろするのでしょう。
 必ずしもこのとおりというわけにはいかないかもしれませんが、交配は生理(出血)が始まった日から数えて10日〜15日くらいの約5日間くらいがうまくいく時期です。メス自身も通常はこの時期じゃないとオスを許しません。ですから確実に出血の始まった日を確認しておく方が良いです。
犬は出血すると自分で舐めてキレイにします。「今日始まった」と思っていても実はもう2〜3日過ぎてしまっていて気付かなかったというのもよくある話です。(なんと、無出血な犬もいます。)
 他に動物病院で交配時期を特定する簡単な検査があります。(スメア検査)この検査は検査した時点でのメスの状態を確認するものなので、検査当日だけで獣医さんに判断させるのはちょっと難しいところもありますので、前述の始まった日を手がかりにスメア検査を2〜3回して確認するのがベストです。(獣医さんも10日間くらいで3回もするとその検査結果の変化がよくわかりやすいので交配日の特定がしやすいことでしょう。)
 さて実際に犬の本当の交尾シーンをご覧になられた方はそう多くは無いかもしれません。右は犬の交尾の写真です。
オスはメスの後方からマウントして腰を振ってガンバります。そうするとそのうち右の写真のように繋がって抜けなくなります。
「交尾結合」と言って、オスの根元がメスの中で膨らんでクサビのように抜けなくなって、おしりを合わせた状態で通常5分〜20分この状態のままになります。オス犬がメス犬に乗っかってガンバって腰を振っていてもこの状態にならない限り、100%とは言いませんがまず妊娠することはありません。経験の無いメスは入り口や膣が非常に狭いと、この状態にならないので人間がうまく補助してあげる必要があります。
交尾結合の写真
■ お相手を見つけたい
 もしあなたが今飼っている犬に子供が欲しい場合お相手を見つけなければなりません。お知り合いであったり、ご近所さんであったり、犬のお散歩友達であったり、または広告したりと一般の方でお相手を見つけるか、私たちペットショップやブリーダーのように交配をしてくれる業者に依頼することになります。業者に依頼する場合はメスの紹介業者以外は、あなたの犬がメスの場合に限りますのでご注意下さい。
「実は私も飼っている犬の子供が欲しいんですよ。」と一般の方のお相手が見つかって、いざ交配時にオスがうまく乗らなかったりすることがよくあります。そのときに「年齢的にもこの発情期が最後」「もうこの交配時期に次の相手が見つからない」なんてことのないよう注意しましょう。
 業者に依頼する場合は、今まで何度もその経験を積んだ種犬ですから交尾も上手いものです。付き添いのオーナーも補助が上手なのでまず上記のような心配がありません。「生まれてくる子犬がこんな毛色でこれくらいの大きさになるように」と事前に問い合わせたり相談しておけば、その遺伝子を持ったオスで交配してくれます。
業者には交配の仕事の代わりに代金を支払うことが一般的です。ドッグショーでチャンピオンになった犬や珍しい日本に少ない犬種などはそれなりの代金がかかります。他に「子返し」というのがありますが、これは生まれた子犬1匹を交配した代わりに差し上げるというものですが、業者に依頼する場合は通常この「子返し」はありません。

※ 子返しについて
 通常生まれた子犬の中から1匹オス側が選びます。生まれた子犬が1匹だけでのときでも渡さなければならなかったり、生き物ですから妊娠自体しなかったり、絶対生まれる保障もありませんので生まれなかったときは問題です。もし一般の方同士で子返しで交配するときは、このことをよく考えて事前によく話し合って決めてください。(じゃないともめますよ)
■ 交配前に注意することは
 まず、交配したからと言って必ず生まれるわけではありません。上記のように子返しで交配するときはいろいろなケースを想像して当人同士でよく話し合って下さい。それから血統書の作成ですが、「そんなのいらないから」とそのときは思っていても後々使うことがあるかもしれません。あとから作成できないことがありますので、交配前に作成の確認しておく方が良いでしょう。
お産時も帝王切開になることがあります。麻酔をする手術なので母体への影響やリスクもあります。ほとんどこんなことはありませんが、最悪のケースですと自力で産めずに帝王切開、陣痛から時間が経っていたのでお腹の子犬は全滅、母犬も力尽きて麻酔が覚めずに死亡。・・・なんてことも有り得るわけです。悪いことを書くとキリがないのでこれくらいにしておきますが、実際に子犬を産む犬の気持ちも少し考えてみてください。
 ここからはお産後の話ですが、子犬は普通母犬の母乳を吸って成長します。ですがこの母犬が母親放棄することだってあります。その場合は人間が母親代わりにならないといけません。何時間かおきにミルクを与えて排泄させます。(排泄は母犬がお腹からおしりを舐めてオシッコやウンチを食べてしまいます。そんなふうにお腹からおしりを擦ることで排泄させます。)
子犬が1ヶ月も過ぎてくると乳離れです。そのときは離乳食も作ります・・・などなど、子犬を生ませるのはなかなかたいへんです。これらのことを踏まえて交配に臨んでくださいね。